2025年8月2日(土)、大阪国際交流センター2Fのさくらホールで、毎年恒例の国際交流イベント「アイハウスde多文化体験2025」が開催されました。お天気にも恵まれ、大勢の地元の方々や、大阪・関西で暮らす外国人のかたがたが集い、会場は一日中活気に満ちていました。

各会議室では、世界の文化を気軽に楽しめるワークショップがたくさん! 台湾の夜市の雰囲気を味わうコーナーや、韓国の伝統的なお菓子、インドのデザイン、アメリカのスクールライフ体験に、ウクライナの可愛い糸巻き人形「モタンカ」まで…。ほかにも、フィリピンの美しい民族衣装とダンス、世界のお茶を楽しむコーナー、折り紙で作るインドのガネーシャ神、そしてセネガルの美味しい食文化の紹介など、盛りだくさんの内容で、訪れたみなさんは思い思いに異文化体験を楽しまれていました。
そして午後3時過ぎのメインイベントは、中国の伝統芸能「京劇」の名曲『貴妃酔酒』の上演です。10人の皆さんが華やかな衣装で舞台に立ち、唐の時代の皇帝と楊貴妃の切ない愛の物語の一場面を演じてくださいました。



京劇は300年もの長い歴史を持つ中国の宝。実はこの『貴妃酔酒』、約100年前に伝説的な京劇役者、梅蘭芳(メイ・ランファン)さんが日本で公演し、大きな感動を呼んだ演目なんです。男性でありながらも「女性よりも女性らしい」と言われた梅蘭芳さんの美しさは、当時の日本の観客の心を深く打ち、新聞でも大きく報じられたそうです。
今回は、大阪京劇団の孫莉が楊貴妃を演じました。皇帝との約束を待つ楊貴妃が、御苑の美しい景色にうっとりと心を奪われていく様子を、優雅に、そして情感たっぷりに表現。観客のみなさんも、その美しい世界に引き込まれ、演技が終わると温かい拍手が自然と湧き起こりました。
いろいろな文化に触れ、笑顔があふれた一日。参加されたみなさん、そしてスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした!

